- 出演者
- 豊島晋作 竹崎由佳 市川眞一
オープニング映像。
自民党総裁選はきょうから10日後に国会議員票295票と党員党友票295票のあわせて590票を巡って争われる。党員票は全体の半分を占め、総裁選の結果を左右する鍵とされている。都内では、今日から投票用紙が党員のもとに届いていて党員票の獲得に向けて、ポスト石破を合わせて5人の候補が動きを加速させている。きょう秋葉原駅前で総裁選の候補たちの街頭演説会が行われた。それぞれの候補者が自身の掲げる経済政策などをアピール。日本の舵取りを任せる人物を見定めようと、多くの人が注目していた。中には特製のうちわで応援する人の姿も見られた。江東区に住む山田さんは夫の仕事の関係で、夫婦一緒に入党。自民党員歴は8年だ。今日、山田さんのもとに届いたのが総裁選の投票用紙だ。まだ投票先は決めていないという。今回、特に気になっているというのが、物価高の問題。生活費に加え、バイオリン講師の仕事で扱う楽器の部品の購入費用も高騰している。9月30日までの投票用紙の投函が呼びかけられていて、山田さんは「残りの6日間でじっくり考えたい」と話していた。今回、山田さんのように、投票の資格を持つ党員は全国におよそ91万人いて、そのもとに、投票用紙が徐々に到着している。
東京・江戸川区の自民党、大西洋平衆院議員の事務所では党員に茂木前幹事長への投票を呼びかける電話作戦を事務所総出で行っていた。大西議員は茂木氏の推薦人に名を連ねている。林官房長官は地元下関市で開かれた、決起大会にオンラインで参加し直接、支持を呼びかけた。一方、高市氏の陣営の片山さつき参院議員も党員票集めに奔走していた。車を降りて、片山氏が訪ねたのは全国の行政書士が加盟する日本行政書士会連合団体の事務所。自民党の支援団体の一つで、多くの党員を抱えている。面会を終えた片山議員は「高市氏の実績と政策を訴えて、かなりいい感触だった」と話していた。一方、今日の街頭演説は人が大勢集まっているわりに静かだと感じた。演説を聞きに行っていた党員歴30年だという方は「去年の総裁選と比べて観衆の熱気が感じられない。それが自民党に対する国民意識を表しているようだ」と話していた。
ピクテ・ジャパンの市川眞一は、この自民党総裁選候補者以外に陰の主役、隠れた主役が2つあると解説。1つは「野党」で、いま自民・公明の与党では、衆参両院において過半数は割っている。ただ来年、通常国会で2026年度予算を成立させることを考えるとですねやはり両方で少数では予算成立がおぼつかなくなるので年内に連立の枠組み拡大が非常に重要なポイントになってくる。対象になってくるのは日本維新の会か国民民主党だとすると、その2党との間にしっかりパイプを持ってる人を選ぼうという流れも出てくる。もう1つは現職の石破総理で、昨年の総裁選で党員70万票のうち20万票を石破さんが取っている。今回この票がどこに行くのかによって党員票の優劣が決まってくる。石破政権をこの1年間支えてきたのは林官房長官、小泉進次郎農水大臣の2人で、総裁選は高市氏と小泉氏の一騎打ちに林さんが食い込んでくる可能性が十分あると推測した。
アメリカのトランプ大統領が国連総会での一般討論演説に臨んだ。およそ1時間に及ぶ演説でひたすら国連が機能不全に陥っていると批判し続けまさにトランプ劇場となった。メラニア夫人と国連本部に到着したトランプ大統領が会場に向かうエスカレーターに乗ると突然、停止。さらに迎えた一般討論演説では機械の不具合が続く中、演説でトランプ氏が指摘したのは「国連の機能不全」だった。自ら国連の代わりに自身が世界の武力衝突の停止を仲介したと主張した。アメリカ国務省はSNSにカンボジアとタイや、コソボとセルビアなど停戦を仲介したと訴える場所を投稿した。そのタイトルは「平和の大統領」。またイギリスやフランスなどが新たにパレスチナを国家承認するという今回の国連総会での動きを糾弾した。また、国連が対策を主導する地球温暖化については「世界最大の詐欺行為」と非難した。演説後にはウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、SNSで「ヨーロッパの財政支援があればウクライナが本来の領土を取り戻すことは十分あり得る選択肢だ」と投稿した。トランプ氏はこれまで、停戦の実現にはウクライナが、ロシアに領土の一部を割譲する必要があるとロシア寄りとも取れる考えを示していた。しかし今回、突然、ウクライナが主張する戦争前の領土奪還を支持する姿勢に転換した。国連の代わりに果たすと意気込む次の停戦の仲介の行方はどうなるのか。
昨日、千葉県館山市にある道の駅には長蛇の列ができていた。そのお目当てはマスに盛ったコメがもらえる、お米すくい。価格は500円で、うまく盛ると1キロ以上が手に入る。実はこの米、全て収穫されたばかりの新米。開始からおよそ1時間で、予定していた分が完売した。収穫の時期を迎えた新米。道の駅では、入口すぐの一番目立つ場所にコシヒカリなどの新米がずらりと並んでいる。その多くは5kgで4500円以上。例年以上に高い値段となっている。農林水産省が公表した、米のスーパーでの平均店頭価格は直近で5キロ4275円と今年5月につけた最高値の4285円に迫っている。こうした中、今日、栃木県那須塩原市では新米の収穫が行われていた。9代続く米農家の室井さんが取り組んでいるのが米のデータ栽培。田んぼに設置されているセンサーが24時間土の温度や水分量などを測定していて今まで勘に頼ってきた肥料投入のタイミングなどを可視化することが可能になった。さらに、肝になるのが土壌の酸性濃度の測定。濃度が高すぎると生育に悪影響を及ぼすため、鉄触媒と呼ばれる液体をベストなタイミングで土に混ぜることで土壌が酸性になるのを挟み、農地の劣化を防ぐ。このシステムを開発したのは伊藤忠テクノソリューションズ。データ栽培によって、農家の手間や負担を減らすことが可能になると話している。今年はデータ栽培をした米の初収穫。結果の検証はこれからだが、手応えを感じているという。データ栽培によって鉄触媒を入れた土と入れてない土で育った家を比べると入れた方が大きく育っている。伊藤忠テクノソリューションズはデータ栽培を広げることで今後、経験の少ない農家でも、効率的に栽培できるようになり米不足の解消に繋がると考えている。
石破総理大臣は国連総会の一般討論演説でウクライナ侵攻を巡って安全保障理事会の常任理事国であるロシアを名指しで非難し「今こそ安保理の改革を断行しなければならない」と主張した。また中東情勢ではパレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエルを非難した上で2国家解決に向けた行動をとらない場合は新たな対応を取るとけん制した。一方、石破総理は演説に先立ってアメリカのトランプ大統領と立ち話をし、日米同盟の重要性は今後も変わらないと伝えたという。
大阪関西万博で今日、日本とサウジアラビアの官民が集まり新たな経済連携の覚書を締結したと発表した。ネット金融大手SBIの中東事業の子会社は現地企業と共同でサウジ国内のゲーム産業の育成で連携する。また、ゲームメーカーのプラチナゲームズは現地企業と連携してゲームの新会社の設立を目指す。今回発表された19件の覚書のうち、およそ3分の1がエンターテインメントやコンテンツ分野での連携となり、エンタメコンテンツ産業を輸出産業にしたい日本にとって、ビジネスチャンスが広がりそうだ。
ロシア財務省は24日、日本の消費税に相当する付加価値税の税率を現行の20%から22%に引き上げる法案を政府に提出したと発表した。国防と安全保障の資金調達を主な目的としていて3年7ヶ月に及ぶウクライナ侵攻が影響しているとみられる。議会で承認されれば、来年1月から施行される。
三井不動産など8社は今日、横浜市JR関内駅前の旧市庁舎周辺で再開発を進めている大型複合施設、ベースゲート横浜関内を来年3月19日に開業すると発表した。地上33階建てのタワー棟にはオフィスが入る他、スタートアップなどが集い、自由な発想を生む環境作りを支援する、コワーキングスペースなども開設する予定だ。
国際金融の研究で知られるアメリカコロンビア大学の教授、伊藤隆敏さんが20日に死去したと伊藤さんの研究室が明らかにした。伊藤さんは金融政策の運営を巡り、一定の物価上昇率を目指すインフレ目標の導入を提唱したことで知られる。大蔵省の副財務官を歴任し、2008年には日銀副総裁の候補に上がっていた。
今日から都内で始まったのがコーヒーに関する、アジア最大規模の展示会。会場内で、ひときわ長い行列ができているのが「パナマ・ゲイシャ」と言われる、非常に高価格のコーヒー。味の純度が高い希少種で豆の価格が1キロあたり、およそ445万円、単純計算で1カップ、数万円のものもある。世界的にコーヒー豆の国際価格は高騰していて史上最高値圏での値動きが続いている。新興国でカフェ人気が広がり、需要が急増。その一方で最大の産地であるブラジルやベトナムが干ばつや気温の上昇に見舞われ、供給量が減少している。これに対し業界は高価格帯のスペシャルティコーヒーに力を入れるという対抗策を打たざるを得ない状況だという。展示会でもこのジャンルを柱に設定した。一方、新たな付加価値をつけて価格の高騰に対応する国内メーカーも。UCC上島珈琲が打ち出したのは食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できるという健康を意識した商品。チョコレートのように見えるが、カカオ豆ではなくコーヒー豆を使用した商品は2023年の発売から完売が続いている。
世界的な人気を背景に、抹茶の輸出が拡大している。外国人観光客が多く訪れる東京・築地の一角にある日本茶店「寿月堂 築地本店」。インバウンド客のお目当ては日本産の抹茶だ。先月のインバウンド客による売上高は1年前から20%以上増加した。抹茶人気は、世界に広がっている。抹茶を含む緑茶の輸出額は増加を続けていて今年はさらに増加するペースで推移している。世界的な抹茶人気で、茶の産地はどう変化しているのか。静岡県内有数の生産地、掛川市で4代にわたって茶農家を営む堀井さんは、これまでもっぱら煎茶を栽培してきたが2年前から、抹茶の原料となるてん茶の栽培を始め、生産を拡大している。
一般的な緑茶飲料に使われる煎茶と抹茶の原料であるてん茶は、栽培方法が異なる。てん茶を作るためには育てる際に黒い布を覆いかぶせる被覆と呼ばれる作業が必要だ。煎茶に比べ栽培の手間はかかるが切り替える判断の決め手となったのが、てん茶の価格上昇だ。実際2024年産の茶葉の価格では抹茶の原料となるてん茶は1キロあたりおよそ3300円と煎茶と比べて2倍以上の価格差があった。てん茶の生産量は10年前から2.7倍に増加している。甜茶栽培への転換は広がり始めている。静岡市の茶農家の石井さんも煎茶などを作っていた畑を今年から順次、てん茶の栽培に切り替えていくという。世界の抹茶の市場規模は拡大を続けていて今後も2033年にかけて、年平均7%程度で成長すると予想されている。農林水産省も今年、煎茶などから栽培への転換を促し輸出拡大を目指す方針を打ち出した。
外国人にも人気の抹茶、世界的なブームを背景に輸出が拡大している。業界大手、伊藤園の静岡工場では11月から抹茶の生産能力を2倍に増強した。抹茶ブームを入口に、日本茶の需要が拡大している。伊藤園の今年5月から7月期の海外事業の営業利益は、北米や東南アジアで「お〜いお茶」の売れ行きが好調。ただ、国内では茶の栽培面積は緩やかに減少している。そこで伊藤園は農家に栽培してもらった茶葉を全て買い取る、契約農家の拡大に動いている。契約農家は収入が約束されるため攻めの経営ができるという。さらに伊藤園は、茶農家への新規就農を促していく計画だ。世界的な抹茶人気をきっかけにてん茶の栽培がにわかに活気づいており、縮小してきた茶の産地が賑わいを取り戻すきっかけになるのだろうか。
イタリアの高級スポーツカーブランド、フェラーリはおよそ40年ぶりにテスタロッサの名前をつけた新型車を今日、日本で披露した。排気量4リッターのV型8気筒エンジンに3基の電動モーターを組み合わせ、最新のプラグインハイブリッドシステムを搭載している。価格は6465万円からで日本では来年の秋以降、納車を始める予定。
秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまは今日から大阪関西万博を視察されている。日本館で微生物の働きで分解できるプラスチックの説明を受けると日本の技術力で、どのような将来を導いていくのか見せてもらいましたと感心されていた。万博訪問は悠仁さまの初めての単独公務で、明日は名誉総裁を務める秋篠宮さまと合流して会場を回られる。
東京・杉並区の自宅で、乾燥大麻を所持した罪で起訴された俳優の清水尋也被告が保釈された。保釈保証金は200万円だった。警視庁は今日までに清水被告の自宅で乾燥大麻を共同所持していたとして俳優の遠藤健慎容疑者ら2人も逮捕している。
FRBのパウエル議長は23日の講演で今後の金融政策を巡り、インフレと雇用のどちらにも悪化する懸念があるとしてリスクのない道筋はないと述べた。FRBは先週のFOMCで雇用対策を優先し9ヶ月ぶりとなる利下げを決めていたが、パウエル氏は追加の利下げについて経済指標を見極めて判断する姿勢を示し、来月の会合における政策の方向性は示さなかった。
今日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は22日と比べ136円高い4万5630円となり2営業日連続で史上最高値を更新した。午前中は、利益を確定するための売り注文が優勢で一時300円近く下落する場面もあったが、午後になるとソフトバンクグループなどAI関連株に買いが集まり、上昇に転じた。ソフトバンクグループはOpenAIなどと国内にデータセンターを新設すると発表したことが買いにつながった。