米中首脳会談が行われる人民大会堂前の広場では、両国の国旗や花を手にした子どもたちがレッドカーペットの前に並び歓声をあげた。しかし習主席とトランプ大統領の姿はない。これはリハーサルで、両首脳が姿を見せたのはこの約30分後。数え切れないほどのバイクに先導され大統領専用車の「ビースト」が広場に滑り込むと、待ち受けた習主席と握手を交わした。2人はこのまま歓迎式典に。「捧げ銃」という敬礼で出迎える儀仗隊の前を過ぎた後に待っていたのは、あの子どもたちだった。入念なリハーサルのかいもあったか、トランプ大統領は満足気だった。トランプ大統領は首脳会談の冒頭で「中国とあなたの偉業に敬服する。あなたは偉大な指導者だと私は皆に言っている」と、習主席を持ち上げた。しかし対する習主席は「中米両国が“トゥキディデスの罠”を乗り越えられるのか、大国間の新しいモデルを切り開けるか。これらは歴史の問い、世界の問い、人々の問いといえる」などと語った。古代ギリシャの歴史家・トゥキディデスは、当時の覇権国「スパルタ」が新興国「アテネ」の台頭におびえ大戦争に陥っていく様子を詳細に記述した。そこから既存の大国と急速に台頭する大国は戦争が避けられない関係になってしまうことを、“トゥキディデスの罠”と呼ぶ。国営・新華社通信によれば、記者団が退出した後に習主席は「台湾問題は両国の関係において最も重要だ。適切に処理すれば両国関係は安定を保つことができる。しかし適切に処理できなければ両国は対立し、さらには衝突し非常に危険な状況に陥る」と踏み込んだという。トランプ大統領がどう応じたかは、中国側もアメリカ側も明らかにしていない。
その後両首脳は、北京市内にある世界遺産「天壇公園」へ。歴代の皇帝が祈りを捧げた特別な場所で、当初は友好ムードを演出する狙いがあるとみられていた。しかし肩を並べて歩く2人に笑顔はなかった。同行していたイギリス「デイリー・メール」のラーシュ記者は「会談後のトランプ氏は明らかに態度が変わった。天壇を訪れた時はさほど友好的な空気ではなく、不機嫌そうで笑顔が少なくほとんど話しかけなかった」などと語った。2人はいったんカメラの前で立ち止まるが、記者の台湾問題に関する問いかけには無言を貫いた。海外メディアは別室での待機を命じられ中国メディアは中での様子を撮影したが、何を話されたのかやどのような雰囲気だったのかなど詳しいことはわかっていない。ホワイトハウスが発表した声明には台湾への言及はなく、両首脳は「ホルムズ海峡の開放の必要性」や「イランの核兵器保有はあってはならない」という認識などで一致をみたと説明した。
夜には公式晩餐会が始まった。会場にはトランプ政権の閣僚だけでなく、イーロン・マスク氏ら企業トップの姿もあった。まずスピーチに立ったのは習主席で、儀礼的な挨拶の後に中国とアメリカの歴史や人口の違いについて語った。一方トランプ大統領は感謝の言葉を繰り返したうえで、9月24日に習主席夫妻をホワイトハウスに招待する意向を表明した。トランプ大統領はあす昼食会などをこなし、帰国の途につく。
その後両首脳は、北京市内にある世界遺産「天壇公園」へ。歴代の皇帝が祈りを捧げた特別な場所で、当初は友好ムードを演出する狙いがあるとみられていた。しかし肩を並べて歩く2人に笑顔はなかった。同行していたイギリス「デイリー・メール」のラーシュ記者は「会談後のトランプ氏は明らかに態度が変わった。天壇を訪れた時はさほど友好的な空気ではなく、不機嫌そうで笑顔が少なくほとんど話しかけなかった」などと語った。2人はいったんカメラの前で立ち止まるが、記者の台湾問題に関する問いかけには無言を貫いた。海外メディアは別室での待機を命じられ中国メディアは中での様子を撮影したが、何を話されたのかやどのような雰囲気だったのかなど詳しいことはわかっていない。ホワイトハウスが発表した声明には台湾への言及はなく、両首脳は「ホルムズ海峡の開放の必要性」や「イランの核兵器保有はあってはならない」という認識などで一致をみたと説明した。
夜には公式晩餐会が始まった。会場にはトランプ政権の閣僚だけでなく、イーロン・マスク氏ら企業トップの姿もあった。まずスピーチに立ったのは習主席で、儀礼的な挨拶の後に中国とアメリカの歴史や人口の違いについて語った。一方トランプ大統領は感謝の言葉を繰り返したうえで、9月24日に習主席夫妻をホワイトハウスに招待する意向を表明した。トランプ大統領はあす昼食会などをこなし、帰国の途につく。
