イランに国際社会の疑惑の目が向けられるようになったのは2002年。秘密裏にウラン濃縮活動を行っていたことが明らかに。2015年、イランが核開発を大幅に制限する代わりに、経済制裁を解除するイラン核合意が関係6カ国との間で結ばれたが、2018年にアメリカは核合意から一方的に離脱。イランは対抗措置として再び核開発を加速。今年5月IAEAはイラン国内で濃縮度60%のウランの貯蔵量が400キロあまりになったと発表。核兵器への転用は90%以上であるため、濃縮度を高めると核兵器9個分相当になるという。イスラエルは核兵器保有国とみられ、敵対するイランが核兵器を手に入れると国の存亡に関わる脅威だとして、先制攻撃に乗り出した。しかしイランはあくまでも平和利用のためだとして、今後も核開発を続ける構え。