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「ナンガルハル州(アフガニスタン)」 のテレビ露出情報

アフガニスタンの人たちに寄り添い、人道支援に生涯をささげた医師の中村哲さん。福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表として、アフガニスタンで医療支援に当たる傍ら、独学で土木技術を学び、用水路の整備などにも取り組んできた。中村さんによって灌漑が行われた土地はサッカーコート1万8000個分に当たるおよそ1万6500ヘクタール。砂漠には緑がよみがえり、65万人の命と生活を支えている。しかし2019年12月4日、現地で移動中、何者かに銃撃され、志半ばで亡くなった。中村さんが亡くなってあすで5年。その遺志はさまざまな人に引き継がれている。
中村さんが活動していたアフガニスタン東部ナンガルハル州。ここに功績をたたえるために塔が建てられている。死後5年たった今も多くの人が訪れている。中村さんの水路の建設は今も続いている。現場の工事を監督する技師のディダールムシュタクさんは、2000年から現地のNGOの一員として中村さんの活動に参加してきた。中村さんを尊敬し、ずっと活動を共にしてきたムシュタクさん。今、自らが先頭に立ち、建設を進めている。用水路の護岸に使われているのは蛇篭と呼ばれる日本で伝統的に用いられてきた工法。現地でも入手しやすい石を使ったもので中村さんが導入した。中村さんの遺志と技術は文書としても引き継がれていた。かんがいの技術を詳細に記したガイドライン。360ページにわたる資料には現地の人が自分たちで工事管理するためのノウハウが詰まっている。
同じ医師として中村さんと志をともにした人が日本にもいる。アフガニスタン出身のレシャードカレッドさん。55年前、医療を学ぶため来日。日本人女性と結婚し、静岡県で診療所を経営している。30年ほど前、支援活動を通じて中村さんに出会い、親交を深めたレシャードさん。その活動に強く心を打たれた。レシャードさんは22年前、現地の医療状況が悪化したことをきっかけに母国に診療所を開設した。診察代や薬代はすべて無料。これまで延べ76万人以上の患者を診療してきた。自身も定期的に現地に赴いている。今、レシャードさんが懸念しているのが女性の医療従事者の不足。3年前、アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義勢力タリバンが女性が教育を受ける権利を制限しているのが理由。現地では伝統的に女性の患者は女性の医師が診ることが求められる。数少ない女性医師がいるレシャードさんの診療所は患者であふれ返っている。さらに出産はたった3人の助産師が24時間体制で対応しているのが現状。状況が悪化する中、レシャードさんは全国を回り資金面などでの協力を呼びかけている。レシャードさんはすべての人が平等に医療を受けられる日まで活動を継続していきたいと考えている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年5月5日放送 22:40 - 22:45 NHK総合
ニュース・気象情報(ニュース)
アフガニスタン・ナンガルハル州に完成した用水路。行われた式典にはタリバン関係者や地元住民などが参加した。アフガニスタンで支援活動を続けてきた医師の中村哲さん。銃撃され亡くなったがNGO「ペシャワール会」は遺志を受け継ぎ支援活動を続けている。用水路が建設された地域はかつてISの地域組織が勢力を拡大。住民は殺害され、その後も干ばつで食糧不足に悩まされてきた。用水[…続きを読む]

2023年12月8日放送 5:00 - 6:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(特集)
ペシャワール会のメンバーである樋口さんは取水堰などの専門家でアフガニスタンの農地再生を技術面から支援している。樋口さんが印象に残っているのは現地の人たちと共にという中村さんの思いである。中村さんから要請を受けた樋口さんは2019年までの3年間毎年山田堰で研修を開催し正確な測量の仕方などを教えた。研修に参加した現地の人は今では取水堰の建設を指揮するまでになった[…続きを読む]

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