2024年12月7日放送 6:30 - 7:00 NHK総合

NHKニュース おはよう日本

出演者
南利幸 井上二郎 赤木野々花 
おはWORLD
4日 アフガニスタン医師中村哲さん 銃撃から5年

アフガニスタンで長年人道支援に携わってきた医師の中村哲さんが銃撃されて亡くなってから5年がたった。アフガニスタンの復興に人生をささげていた中村さんは、現地でも非常に尊敬されていた。前日の3日、現地では中村さんと共に働いたNGOの日本人スタッフも見守る中、建設中の新たな用水路の通水式が行われた。中村さんの死後も、その遺志を継いだ人々による灌漑(かんがい)施設の整備は続いている。

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ナンガルハル州(アフガニスタン)中村哲
5日 日本の「伝統的酒造り」無形文化遺産に登録へ

5日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会は日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することを決めた。今回は、500年以上前に原型が確立した米や麦などを蒸すなどして造られる日本の「伝統的酒造り」が高く評価された。酒造りは各地の風土に応じて発展し、伝承されてきた。こうした技術で製造される酒は儀式や祭礼行事などにも使われ、日本文化で不可欠な役割を果たしてきたとされている。

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国際連合教育科学文化機関日本酒泡盛焼酎
ペルーに中国資本の新港誕生

中南米は米国が政治的にも経済的にも関与してきたことから、“米国の裏庭”と呼ばれてきた。この中南米で今、存在感を増しているのが中国。中国が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」に参加する国々は、キューバやベネズエラといった伝統的に関係が深い国にとどまらず、チリやアルゼンチンなど20か国以上に上っている。このうち「一帯一路」の重要プロジェクトとして開港することになったのが、ペルーの太平洋側に出来たチャンカイ港。この港を巡る期待と懸念を取材した。先月、南米を訪問した中国の習近平国家主席。APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席し、多国間貿易体制を重視する姿勢を強調。中国への関税の引き上げなどを掲げる、米国のトランプ次期大統領をけん制した。この訪問に合わせて大々的に行われたのが、ペルーのチャンカイ港の開港式典。ペルーの首都リマから北に60キロ。人口6万ほどの町に、チャンカイ港は建設された。総事業規模は13億ドル、日本円でおよそ2000億円。港の運営会社の資本の6割を出資したのが、中国国営の海運大手。中国資本が管理、運営に関わる中南米で初めての港だとしている。施設の中には、至る所でペルーと中国の旗が掲げられていた。港の水深は17.8メートルと深く、大型化するコンテナ船にも対応できるという。これまで南米の太平洋側からの貨物の多くは米国・カリフォルニアやメキシコなどにあるハブ港を経由して太平洋を横断し、中国や日本に向かっていた。今回、中国の海運大手は、チャンカイ港と中国の上海を直接結ぶ新たな航路を開設。南米中から貨物をチャンカイ港に集めてアジアに送ろうという。運搬にかかる時間が10日程度短縮できる。さらにチャンカイ港に期待しているのが、ブラジル。ブラジルは牛肉や大豆、トウモロコシなどの食料に加え、鉄鉱石などの鉱物資源も豊富で、中国は最大の輸出先。これまでブラジルからアジアへはまず大西洋側のサントス港などに荷物が運ばれ、主にパナマ運河を経由してアジアなどに送られていた。内陸部の業者にとっては、チャンカイ港を利用できれば、輸送時間の大幅な短縮につながる。一方、歴史的に強い影響力を持ってきた米国では中国の影響力の拡大を懸念する声が出ている。米軍の司令官は“中国海軍の艦艇が港を使用する可能性が高い”と発言した。米国陸軍戦略大学・エバンエリス教授は「(港の)主な目的は経済だが、軍事的な意味合いもある」と懸念を示している。それに対し、ペルー・ペレスレジェス運輸通信相は「チャンカイ港によってペルーが主権を失うとの懸念があるが、絶対にそうならない」と反論している。

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(ニュース)
被爆者の体験 伝承者としてつなぐ

今月10日、授賞式が行われることしのノーベル平和賞には日本被団協が選ばれ、受賞理由には被爆証言の重要性が挙げられた。被爆者の高齢化が進む中、広島市から伝承者として委嘱を受け、93歳の被爆者の体験を本人に代わって伝えている女性がいる。伝承者の青木圭子さん。14歳のときに動員されていた工場で被爆した、梶本淑子さんの体験を語っている。青木さんは結婚を機に東京から広島に移り住んだ。子育てに追われ、原爆や平和について考える余裕はなかった。考えが変わったきっかけは、20年余り前。大学生だった次男が、県外から来た友人を原爆資料館に案内していると聞いたことだった。平和公園を案内するボランティアを始めた青木さん。原爆の被害を自分ごととして考えてほしいという思いを持つようになり、伝承者の募集を知って手を挙げた。そんな中で出会ったのが、梶本淑子さん。伝承者として、証言を受け継いでいく決意をした。伝承者に委嘱された9年前から、県内外で講話を続けている。これまでに行った講話は150回を超え、およそ9000人に梶本さんの体験を伝えてきた。それでも、原爆の惨禍を目の当たりにしていない自分がどこまで伝えられているかという思いは今もある。少しでも体験を受け止めて講話ができるよう、青木さんは原爆投下直後に梶本さんが向かった公園を訪れるなど、努力を重ねてきた。久しぶりに梶本さんに会った青木さん。この日、5年ぶりに講話を聞いてもらった。原爆慰霊碑に向かった二人。青木さんは梶本さんの証言を伝承者としてつないでいく思いを新たにしていた。

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ノーベル平和賞ノーベル賞授賞式出上達也原爆慰霊碑大芝公園へ負傷した友人を運ぶ広島平和記念公園広島平和記念資料館日本原水爆被害者団体協議会東京都西区(広島)
秋篠宮ご夫妻”友好の礎”視察

トルコを公式訪問している秋篠宮ご夫妻は、イスタンブールの海事博物館を訪ねられた。ご夫妻は1890年に和歌山県沖で沈没した軍艦「エルトゥールル号」に関する展示をご覧になった。エルトゥールル号は日本に派遣された帰りに遭難し、生き残った69人の乗組員を日本側が救助してトルコまで送り届けたことが、その後の友好関係につながっているとされている。ご夫妻は展示の前で、海軍の関係者らと記念撮影をされていた。

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