キプロスにはギリシャ系住民とトルコ系住民が暮らしてきたが双方の対立が激化する中、今から50年前トルコ軍がトルコ系住民の保護を理由に北部に侵攻。その後「北キプロス」として一方的に独立を宣言し以来南北に分断された状態がつづいてきた。侵攻から50年20日南部と北部それぞれで式典が開かれ、ギリシャのミツォタキス首相が南北の再統合を訴える一方でトルコのエルドアン大統領は北キプロスの独立を改めて主張した。観光客でにぎわうキプロスの首都ニコシアから10分。かつての国際空港跡地は今は一般の人の立ち入りは厳しく制限されている。再開されることはなくながく分断が続いてきたキプロスの現状を物語っている。かつて北部に住んでいたギリシャ系住民のアンドレアスモルフィティスさんはトルコ軍の侵攻を受けキプロス軍に招集されたが軍は敗走し南部で逃れた。以来故郷を追われた人々が忘れ去られるのではと懸念を抱いている。一方トルコ系住民との共存は可能だと考えている。