値上げははいつまで続くのか。帝国データバンクは食品の値上げは長期にわたり継続する可能性が高いとしている。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査部長は「輸入する原材料価格が落ち着いてきているため、秋頃には値上がりのペースは緩やかになっていく可能性があるが今後も値上がりは続く」など指摘。値上げは物価の優等生と言われる卵も例外ではない。先月東京地区で取引された卵の卸売価格の平均はMサイズ1キロあたり329円と6か月連続で300円超となっている。農林水産省によると鳥インフルエンザが去年秋~ことし初めにかけて相次いで発生し影響が続いているとしている。ただ、6月に比べると11円値下がりしていて、養鶏農家の生産が徐々に戻り供給量が回復していることから値上がり傾向は落ち着いてきているという。さらに最近の暑さでニワトリの食欲が落ちて、卵のサイズが小さくなる影響が出始めているということで今後影響が出ないか注視したいとしている。専門家も暑さに注目。斎藤太郎氏は「暑さが続くと卵や野菜などは価格が上昇するリスクがある」など指摘。