国指定重要文化財「霊台橋」や日本一の石段がある自然環境に恵まれた熊本・美里町で大正10年からおよそ100年の長きにわたり昔からの製法を守り続ける工房がある。しかし後継者がおらず職人不足になりつつある。熊本県伝統工芸品指定「隈部刃物製作所」は去年3人の若者たちを採用した。隈部寛店主は「現在海外の米国やドイツから買い付けに来るがその中で国内でも職人向けも多くなりそれに対して生産能力が足りない。うちだけでは一転集中になり大変仕事が多く休みも取れない」とコメント。近年インバウンドで日本の伝統工芸品への需要が高まるなか、いわゆる“手仕事”の工房では後継者や職人不足が深刻化している。そんな時職人不足問題解決の糸口になったのが動画メディア「ニッポン手仕事図鑑」を手がける後継者インターンシップ。1泊2日の“就業体験”だけでなく移住に関するサポートも行っている。ニッポン手仕事図鑑・大牧圭吾代表取締役社長のコメント。工房への職人希望者に町の暮らしを“具体的にイメージ”してもらうことが移住時のミスマッチを減らし高い就業定着率につながっているという。他にも本や自主制作動画などで日本全国の“手仕事の魅力発信”と“地域活性化のサポート”を行う。