海上智央さんは足立区生物園の水族飼育班。高校時代はボクシングをしており、そこで培った動体視力と瞬発力で生き物を捕まえる。全国各地にベントス調査に出かけ、国内110年ぶりとなる「ユメユムシ」を発見するなどしている。また、砂の中にベントスを入れるとアマモの成長が良くなることが分かったという。アマモには砂を耕すベントスが欠かせない。しかし、移動能力が低いため、環境変化を受けやすいという。埋め立てや地球温暖化によって暮らせなくなる種類もいる。海上智央さんは各地でベントスを発見して魅力を伝えることで、ベントスファンを増やそうとしている。