去年12月、98歳で亡くなった男性の告別式で流れた映像。参列者のために生前に撮影したメッセージ動画に見えるが、亡くなった後に生成AIで再現されたもの。この生成AIを手掛けたのは冠婚葬祭事業などを展開するアルファクラブ武蔵野。亡くなった人が動いたり話たりするAI故人「レビボ」を提供。男性の息子で元々この会社の社員だった寿規さん。告別式で喪主を務めることになり、最後に亡くなった父自身の声で挨拶してほしいとの思いからAI故人の作成を依頼。AI故人の作成に必要なのは、1分以上話している生前の動画のみ。専用Webにアップロードすると、わずか数秒でAIが完成。アルファクラブ武蔵野によると、家族以外の再現を望む声もあるという。その一方で注目を集めているのが対話型のAI故人。中国の技術を使い、対話型のAIを提供するニュウジア。質問に対する回答を自動で生成する。依頼の7割は故人の再現だが、3割は自分が亡くなった後に家族が話せるようにと終活の一環で利用することも。AI故人は中国だと数千億円規模のマーケットになっている。中国の通販サイトには、「AIで家族をよみがえらせる」「AIで家族ともう一度会える」といった宣伝文句が並ぶ。しかし日本で普及するには大きな壁も。
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