アメリカに拘束されたマドゥロ大統領に代わり、デルシー・ロドリゲス氏がベネズエラの暫定大統領に就任した。マドゥロ大統領の最側近として10年以上、独裁政権の中枢を担ってきた。通信情報相や外相を歴任し2018年に副大統領に就任。アメリカ批判の急先鋒でもある。ロドリゲス氏の父は社会主義組織の指導者、親米政権下で逮捕され獄中で死去した。ロドリゲス氏は経済の立て直しで手腕を発揮。ベネズエラは1999年にチャベス大統領が就任、2013年マドゥロ大統領が就任した政権下で深刻な経済危機に陥った。世界一の埋蔵量を誇り歳入の柱だった石油価格が2014年に大暴落、5年間で物価が1300倍になるハイパーインフレを引き起こした。マドゥロ政権の対策は節電と称して電気停止、1日を30分短縮など。2020年に財務相に就任したロドリゲス氏による公共支出削減などでインフレ率が低下、GDPが改善傾向となった。石油産業に海外投資を呼び込み、原油生産量も回復した。ニューヨーク・タイムズによると「アメリカはマドゥロ氏の代わりとして当座の後任候補を数週間前から決めていた。ロドリゲス副大統領がカギとなる石油産業の陣頭指揮でトランプ政権の当局者らを驚かせた」という。
