運命のドラフト会議から10年後となる2002年。松井秀喜はメジャーリーグ挑戦を表明。会見前日、松井は長嶋茂雄に決断を伝えていた。ヤンキー・スタジアムでのデビュー戦、松井は満塁ホームランを放った。挑戦4年目、松井は左手首を骨折。巨人入団1年目の途中から13年間続けた連続試合出場は1768で途切れた。そんな時、松井の元に一本の国際電話がかかる。その2年前に脳梗塞に倒れ、懸命のリハビリに励む恩師・長嶋からだった。「リハビリをしっかりやれば大丈夫だ。復活のときを信じて頑張りなさい」などと声をかけられたという。そして、2009年のワールドシリーズ。松井は、3本塁打・8打点を挙げ、日本選手初のMVPを獲得した。