メアリー・セレスト号事件から約150年後の2025年12月、マンチェスター大学のジャック博士とフランク博士が現代科学によって真相をつきとめたという。2人が目をつけたのは工業用アルコールの樽。当時は樽に引火して爆発が起きた説もあったが、火災や焦げ跡がなかったことから、誰も注目しなかった。工業用アルコールはエタノールで引火点は約13℃。漏れ出てしまうとちょっとした火種で引火する。メアリー・セレスト号事件が出航したニューヨークの平均気温は5℃。大西洋を航行中、ポルトガル沖に近づくにつれ気温が上昇。いくつかの樽の中でエタノールが気化。実際、9つの樽が空になっていた。ハッチをきつく閉めていたので換気が不十分だった。やがて引火点の13℃を超え何がの火種で爆発を行った。18分の1サイズの模型で実験すると、爆発は起きたが1つの焦げ跡もなかった。これは爆燃と呼ばれる現象で、一瞬で燃え上がり数秒で消えるため焦げ跡が残らない。これと同じことがメアリー・セレスト号でも起こり、船員たちは脱出。その後、転覆するなどして全員が亡くなったと考えられる。
