物質・材料研究機構ではネオジム磁石に変わる新しい磁石の研究が行われている。世伯理さんはイラン出身で16年前に日本に留学しその後帰化した研究者。開発を進めているのがネオジム磁石に変わる熱に強い磁石。世伯理さんは熱に強くネオジム磁石に匹敵するポテンシャルがあると期待している磁石の原料を見つけているがポテンシャルを残したまま磁石にするのが大変だという。磁石を作るには無数の組み合わせから最も力を発揮できる配合を見つけなければならない。げんざい配合を変えて試作品を作る作業を繰り返している。その性能を高めるためには原子の配列が重要で特別な顕微鏡で原子配列を観察しし作品の仕上がりを評価・改良を重ねている。現段階ではネオジム磁石に匹敵するには至っていないが数年以内に実用化にこぎつけたいと考えている。ネオジム磁石の生みの親である佐川さんも新たな世界最強の磁石に期待を寄せている。