中国の習近平国家主席はきょう、訪問先のベトナムで、ルオン・クオン国家主席と会談した。習主席は、中国とベトナムは国際秩序を堅持し、一国主義に反対すべきだと主張した。クオン主席は、中国とのハイレベルな交流を維持していくと応じた。中国とベトナムは共同声明で、トランプ政権を念頭に、国際社会は不確実性に直面していると指摘したうえで、覇権主義や一国主義、平和と安定を損なう行動に反対すると強調した。領有権を争う南シナ海をめぐり、平和と安定の維持が重要だとの考えで一致したという。経済面では、鉄道網やAIなどの分野での協力強化をうたった45の文書に署名したと伝えられている。中国は周辺国との関係を深めている。アメリカのブルームバーグ通信は、中国政府が国内の航空会社に対し、アメリカ・ボーイングからの航空機の納入を受け入れないよう指示したと報じた。