イスラム組織ハマスとの一連の衝突が始まって以降、初めて米国を訪問しているイスラエル・ネタニヤフ首相は24日、米国議会で演説し、軍事支援の継続を求める考え。ネタニヤフ首相はバイデン大統領と会談するほか、民主党の大統領候補となる見通しとなったハリス副大統領、共和党の大統領候補のトランプ前大統領とも会談する予定。イスラエル・ネタニヤフ首相は22日に米国の首都・ワシントンに到着した。ホワイトハウスはバイデン大統領との会談を25日に行う方向で調整しているほか、ハリス副大統領との会談も行われる見通し。ロイター通信はハリス氏の側近の話として、ネタニヤフ首相が米国議会で演説する際にハリス副大統領は議長を務めないとしている。ネタニヤフ首相の議会での演説は24日に予定されている。ネタニヤフ首相は訪米に先立ち、イスラエルが7つの前線で戦っている中、今回の訪米は重要である。バイデン大統領との会談ではイスラエルへの支援について謝意を示し、ハマスに対する勝利・人質の解放・テロの防止・対イラン政策などについて協議すると述べている。米国共和党の大統領候補であるトランプ前大統領はネタニヤフ首相の求めに応じて、会談を当初予定されていた24日ではなく、26日に行うことを明らかにした。ガザ地区で拘束されている人質の家族たちも米国を訪れており、米国の議員たちに対して人質を解放するため、ハマスとの取引に応じるよう、ネタニヤフ首相に圧力をかけてほしいと訴えた。ネタニヤフ首相は人質の家族たちと面会し、人質を解放するための条件は整い始めている。人質の解放は戦争の目的の一つだと強調した。また、もし人質を取られていなかったら、このような交渉には応じていないだろうとも述べた。