ITジャーナリストの三上さんは今回の動画について「明らかなフェイク動画。日本で売っていると見せかけるために作られた動画。実際に商品を日本のドラッグストアに持ち込んで撮影していたり、生成AIや画像加工などを使うなどかなり手が込んえいるものだと思われる。目的は日本で売れていると宣伝すること。東アジア・東南アジアでは日本製の信頼度が高く、ブランド力を利用するためだと思われる。」などと述べた。フェイク動画はこれまでにもあった。最近では今も続いているアメリカ・ロサンゼルスの山火事のニュースで「ハリウッドサイン」があたかも燃えているかのような動画がネットで拡散されたが、公式HPによると実際はハリウッドサインは燃えておらず、安全だとしている。3年前、台風被害にあった静岡県の画像としてSNS上で拡散されたものはAIで作られたフェイク画像だという。2016年の熊本地震のときには「動物園からライオンが放たれた」という嘘の文章と町を歩くライオンのフェイク画像の投稿があり拡散された。その後投稿者は偽計業務妨害の疑いで逮捕されている。三上さんは「自分で投稿しなくても拡散するだけで業務妨害、場合によっては民事による損害賠償を請求される可能性はある。」と話した。フェイクを見抜くには(1)過去の投稿をチェック。ウソや面白い動画を流していないか。(2)出所を確かめる。別の検索サイトを利用し、正しい情報か確認する。(3)生成AIは手の描写が不自然。フェイク動画は災害時に出回りやすい。社会的不安・善意から投稿する傾向がある。災害時こそ慎重に行動することが大切。