ノバーク大統領は去年ハンガリー初の女性大統領に就任しこれまで8年にわたり少子化対策の中枢を担ってきた。ノバーク大統領は「原則は子供がほしい夫婦が余計な負担や経済的不利益を受けないことだ」などと話した。パブレティッチさんはいま育休中である。4男の誕生をきっかけに購入したのが約2400万円の自宅。ハンガリーでは子供の数に応じて住宅購入費を支援している。パブレティッチさんは子供が3人以上いるため約400万円の補助金を受け取った。またマイカー補助金で約100万円の補助金を受けた。育休中は子供が2歳になるまで給与の約7割を国が支給し4人出産した場合の女性は所得税の支払が定年まで免除される。ハンガリーは少子化対策にGPD比5.2％の予算を投じている。大統領は大規模な対策が景気の好循環を生み出しているという。国民の73％が少子化対策に賛成している。ハンガリーの消費税率は日本より高く世界一の水準であった。8月の消費者物価指数は16.4％上昇した。少子化対策の住宅支援がインフレを加速させるとの指摘もある。国民の不満も爆発しインフレに応じた賃上げを求めるデモなどが頻発している。ノバーク大統領は日本へのアドバイスとして「もし私が個人的に子供を持つ機会を逃していたらとても後悔していると思う」などと話した。