自民党総裁選挙は投開票があすに迫り、9人の候補者(高市経済安保相、小林鷹之氏、林官房長官、小泉進次郎氏、上川外相、加藤元官房長官、河野デジタル相、石破元幹事長、茂木幹事長)は議員票の上積みに向けて最後の追い込みをかけることにしている。党幹部同士の接触や旧派閥単位での情報交換も活発になっていて、決選投票になった際の連携を模索する動きなどがさらに激しくなる見通し。自民党総裁選挙は全国105万人余りの党員、党友による投票がきょうまでに締め切られ、あす行われる国会議員の投票と合わせて開票される。9人が立候補した総裁選挙。きのう9人はそれぞれ議員会館の事務所を訪ねたり、電話をかけたりするなどして党所属の国会議員に改めて指示を呼びかけた。1回目の投票では、いずれの候補者も過半数を獲得できず、決選投票にもつれ込むことが確実な情勢。各陣営はあすの投開票直前まで議員票の上積みに向けた最後の追い込みをかけることにしている。また複数の候補者や陣営の幹部が麻生副総裁を訪ねて支援を求めた一方、関口参議院議員会長が森山総務会長や菅前総理大臣と相次いで会談するなど党幹部や有力者が意見を交わす動きが出ている。さらに岸田総理大臣が旧岸田派出身の複数の議員と会談したほか、旧安倍派出身の議員およそ30人が会合を開くなど旧派閥単位の情報交換も活発になっていて、決選投票の組み合わせを想定して対応を検討しているものとみられる。選挙戦最終盤を迎え、各陣営の間では決選投票になった際の連携を模索する動きや駆け引きがさらに激しくなる見通し。