スロバキアのフィツォ首相は先月15日、中部ハンドロバで銃撃され病院で治療を受けていた。地元メディアなどは31日、フィツォが退院して自宅に戻ったと伝えた。今後は自宅で療養を続けるということだが職務に復帰するめどは明らかになっていない。一方、ロイター通信はフィツォを銃撃したとして拘束された71歳の男は“政府のメディア統制や隣国ウクライナへの軍事支援の停止などに反対し所有していた銃で犯行に及ぶことを決めた”と供述したと伝えている。スロバキアでは政権与党が事件について「野党やメディアがフィツォへの反感をあおったことが要因だ」と非難していて、国内の政治的な対立が深刻化することも懸念されている。