- 出演者
- 山内泉
北朝鮮が先月27日に軍事偵察衛星の打ち上げを試みたことについて国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれた。会合では各国から“弾道ミサイル技術を使った北朝鮮の発射は安保理決議違反だ”として非難する意見が相次いだ。また、米国のウッド国連次席大使は「北朝鮮がロシアに供与した弾道ミサイルなどがウクライナへの攻撃に使われている」と指摘し、ロシアも非難した。これに対して北朝鮮の国連大使は米国が朝鮮半島周辺で行っている軍事演習を非難した。また、ロシアの国連次席大使は北朝鮮との軍事協力を巡る米国の発言に対し「全く根拠がない」と反発し、非難の応酬となった。
スロバキアのフィツォ首相は先月15日、中部ハンドロバで銃撃され病院で治療を受けていた。地元メディアなどは31日、フィツォが退院して自宅に戻ったと伝えた。今後は自宅で療養を続けるということだが職務に復帰するめどは明らかになっていない。一方、ロイター通信はフィツォを銃撃したとして拘束された71歳の男は“政府のメディア統制や隣国ウクライナへの軍事支援の停止などに反対し所有していた銃で犯行に及ぶことを決めた”と供述したと伝えている。スロバキアでは政権与党が事件について「野党やメディアがフィツォへの反感をあおったことが要因だ」と非難していて、国内の政治的な対立が深刻化することも懸念されている。
インド政府がきのう発表したことし1月から3月の実質のGDP(国内総生産)の伸び率は去年の同じ時期と比べて7.8%のプラスだった。この結果、去年4月からことし3月までの昨年度のGDPの伸び率は実質でプラス8.2%となり、前の年度を1.2ポイント上回って高い経済成長を維持した。産業別に見た場合、製造業や建設業、それに不動産や金融業が好調だったことが主な要因となっている。14億の人口を抱えるインドでは若い年齢層が多いことから経済成長が続くと期待される一方、若者の失業対策や人口の6割以上が暮らす農村の振興策が課題となっている。今月4日に開票が行われるインドの総選挙でも経済政策が争点となっていて、次期政権が経済成長の維持に向けてどのような具体策を打ち出すのか注目される。
気象情報を伝えた。