世界では今気候変動の影響とみられる異常気象が相次いでおり、インドネシアでは去年長い寒気が襲われ広い範囲で干ばつによる水不足に陥った。スマトラ島では今年強い雨が降って洪水や地滑りが発生した。危機感を覚えたあるインドネシア人女性が雨水を溜めておき飲み水にする活動を乗り出した。自宅に巨大な貯水タンクを設置してフィルターで浄水し飲水等に使用している。インドネシアでは上水道が整備されていない地域もあり、水道水はそのまま口にできず、ほとんどの人は飲料水を購入している。女性は浄水した雨水を近所に無償で提供していて、遠くから水を求めてやってくる人もいるという。女性は水を研究する団体の協力を得たり地元の大学のろ過技術を参考にして、10年以上をかけて設備を整えた。女性は雨水を飲水に変える活動や方法を講座を通して発信して、自らの取り組みへの理解を訴えている。インドネシアで世界水フォーラムが開催され、各国代表が世界各地の水を巡る問題について話し合われた。国連も水不足が懸念される中で清潔な水を手に入れる手段として雨水の有効活用を呼びかけている。