M9想定震源域のあるカナダ西海岸で、バートランド・ルレデュク研究員のチームは、人工知能による地震予測を目指している。予測のカギは、沿岸一帯で観測されるノイズのような微弱な振動。模擬地震によるノイズをAIが学習し、地震発生前のノイズに特徴的な変化を発見した。そこから地震が起きるまでの時間を予測する。実際の地震活動にも応用できるか検証が始まっている。AIはカナダ西海岸でのスロースリップの発生を近い日数で予測した。また、中国は巨大地震の前ぶれを宇宙から捉えようと、新たな人工衛星を打ち上げた。電離層を観測し、電子の密度の変化を調べている。メキシコ沿岸の地震では、発生前に電子の密度が高まっていた。