タイの首都バンコクで日本の高等専門学校高専の教育手法を取り入れた学校の初めての卒業式が開かれた。この学校は5年前、日本とタイの両政府が進めるプロジェクトに基づいて独立行政法人国立高専機構などの支援でバンコクに設けられた。きょう学校では初めての卒業式が開かれ20人の卒業生や在校生のほか家族や教職員らが参加した。高専は中学卒業後の早い段階から5年間の一貫教育で実践的な知識や技術を身につけることができるのが特徴。タイではほかの東南アジアの国々に企業の投資が流れてしまうことに危機感があり、この学校は日本の高専と同じようなカリキュラムなどを取り入れることで即戦力となる技術系人材の底上げを図りタイの経済の発展につなげたいとしている。今回卒業した学生の多くはタイに進出している日系企業などで就職が決まっているということだ。