水産大国のタイでは遠洋漁業の船員不足が深刻化。時に人身売買で労働者を確保しているという。パティマ・タンプチャヤクルはタイには漁船で奴隷労働させられる人たちが数万人もいると知り、衝撃を受けた。パティマは奴隷労働者の救出活動を始めた。ミャンマー人のトゥンは11年間に及ぶ奴隷労働を強いられていた。漁船は逃亡を防ぐため陸上には近づかない。奴隷労働者の多くは海に飛び込み漁船から脱出、インドネシアの島にたどり着くも身よりも金もなく故郷に帰るすべはなし。パティマは彼らを助けようと立ち上がった。救出した奴隷労働者に対して賃金はおろか、保証金が支払われていない。証拠がないというのが相手の言い分。6年、奴隷労働をし帰国後、僧侶となったプラセスは暴力で失明してしまった。出家したのは亡くなった仲間たちのためだという。補償金を得るには同じ船で働いていた人の証言が必要。パティマは探しに行くことにした。