今、フルーツと一緒に出されるアサイーボウルは若い女性に人気。「THE_B 中目黒店」では、開発途上国の原料などを適正価格で購入するフェアトレードの認証を受けたアサイーを使用。週末は昼から多くの客で賑わう。美容などにも良いと15年程前から世界中でブームとなり、需要が急増した。一方で、一部の収穫現場では大きな問題が指摘されている。ブラジルのアマゾンでは世界のアサイーの約9割が生産されていると言われており、実がなっているのは20mを超える細い木の上。大人より体重の軽い子供の働き手が重宝されているが、木が折れるなどして子供が落下する事故が多発。下半身が麻痺する大怪我を負った子供もいるという。こうした環境は子供を危険な作業にあたらせる児童労働として問題視されている。一方、アサイーの値段は10年前の約6倍まで高騰しており、貧しかったこの地域の人々の生活水準が向上した。自治体も問題の解消に動き出しており、家業を手伝うことだけが自分たちの仕事ではないことを伝えたりしている。
