体操男子団体は2大会ぶりの金メダル。東京オリンピックではわずかの差で銀メダルとなり、金メダル奪還に挑んだ。初出場の岡慎之助と杉野正尭が歩んだ長く険しい道のりを紹介。最終選考会で優勝した岡は20歳の新星。世界ジュニアで4つのメダルを獲得し、小さな巨人と称えられた。転機となったのは2年前の全日本。着地に失敗し、右ひざ前十字靭帯断裂。全治8カ月で長期間の離脱を余儀なくされた。絶望的な状況でもリハビリ期間をチャンスと捉え、上半身を徹底的に鍛えた。課題のつり輪を強化し、代表選考会で成果が表れた。そして迎えた最終選考会でもつり輪で高得点を出し初優勝。パリ五輪代表の座を勝ち取った。