パリオリンピックが盛り上がっている一方でSNSでは誤審とオリンピックをかけ合わせた「誤審ピック」という言葉が話題となっている。その中心になっているのが柔道で、指導の出し方やビデオ判定などをめぐって疑問の声があがっている。オリンピックで柔道の審判をするためには国際柔道連盟が実施する試験に合格しなければならない。また受験資格も「国内最高レベルの審判資格を持つ」「最低三段の資格を持つ」という基準が設けられている。ただこうした基準があっても現実的には正木照夫八段によると、審判員の出身国のレベルの差があり、経験の差となって試合での判断に表れてしまっているという。またフランスびいきの判定ではないかという声もあがっている。男子バスケットボールの日本とフランスの試合についてアメリカメディアは「フランスに有利な審判による疑わしい判定だった」と伝えている。また、柔道混合団体の決勝では3勝3敗で並んだ場合に決着をつけるため対戦者をデジタルルーレットで決定している。実際に国際柔道連盟のルールによると、コンピューターで大型スクリーンに表示しているがSNSでは「ルーレットってホントにランダムなのか信じられなくて」という声があがっている。ジャーナリストの鵜飼克郎氏は「第三者が見て納得する”くじびき”など公平性がわかる『アナログな方法』を使った方が良かったのでは」と指摘している。