ベルサイユ宮殿で行われた近代五種男子決勝に、佐藤大宗が出場。近代五種は馬術、フェンシング、水泳、レーザーラン(射撃+ラン)の総合得点で争う。1912年、ストックホルムオリンピックから採用。その過酷さから日本勢は未だ入賞なし。オリンピック初出場の佐藤大宗は3種目を終えた時点で全体4位と好位置につけた。得意の最終種目レーザーランで、112年の歴史で初の表彰台を目指した。レーザーランは射撃と800メートルランを交互に4回繰り返す。佐藤大宗はあっという間に的を射抜き、帽子を脱ぎ捨ててラストスパート。この種目で巻き返し、逆転で2位となった。歴史的な銀メダルを手にすると涙があふれ、喜びをかみしめていた。