パリパラリンピック車いすラグビー金・倉橋香衣選手。車いすラグビーは男女混合競技だが、倉橋選手は日本代表で唯一の女子。パラリンピック準決勝、倉橋選手はピンチの場面で相手のエースを封じる。これは相手選手のタイヤにバンパーを引っ掛けたのだという。倉橋選手は守備を担い、チームで最も障がいが重い。鎖骨から下の感覚がほとんどなく、肩と腕の一部しか動かすことができない。けがに見舞われたのは大学3年生の時。トランポリン部で練習中に頭から落下、頸髄損傷。3年のリハビリを要したという。3年前の東京パラリンピック。金メダル大本命として期待されていた日本。コロナ禍で自粛ムードの中、自国開催というプレッシャーもあり笑顔でプレーすることができなかった。先月のパリパラリンピック、決勝のアメリカ戦で、倉橋選手は笑顔と相手を止める守備を見せた。自分らしく臨めたことで最高の結果、金メダル獲得に大きく貢献することができた。倉橋選手は「自分の人生を楽しもうと思うようになって楽しいから頑張れるし、頑張っていたらまた楽しい事がやって来る」など話した。