フランス紙パリジャンは23日、ルーブル美術館がフランスの文化賞に対し危険を訴える文書を送ったと報じた。それによると美術館の建物は長年の酷使などで負担がかかり多くの箇所が損傷しているという。また入り口のガラス製ピラミッドは内部が夏には熱くなるため働く人には過酷な状態になっていると指摘。館内の温度調整も不備で作品の保存状態が危険にさらされていると主張している。ルーブル美術館は去年も870万人が訪れ世界で最も来館者が多い美術館だが、運営費の内入場料収入は4分の1で残りは国の補助金で賄われているという。ただフランスは現在財政危機になり、他の美術館の予算が縮小されている中、ルーブル美術館に対しての補助が増額されるのか注目される。