今月28日にフランスで開幕するパリパラリンピックに向けパラリンピック発祥の地として知られるイギリス南部で、聖火の火をともす採火式が行われた。採火式が行われたストーク・マンデビルには第2次世界大戦中、負傷兵のための医療施設があった。1948年にはリハビリの一環として障害者のスポーツ大会が開かれ、後のパラリンピックにつながったと言われている。式典ではIPC(国際パラリンピック委員会)・パーソンズ会長が「パラリンピックは障害のある人たちを中心に据えた唯一の世界的な催しで今や世界中の何十億もの視聴者を魅了している」とあいさつした。英国のパラリンピックのメダリスト2人が聖火台に火をともし、パーソンズ会長がトーチで聖火を受け継いだ。聖火リレーはフランスに入ったあと12の火に分けられ、約50の都市を回り28日の開会式当日にパリで1つに集められる。来月8日まで行われるパリパラリンピック。大会組織委員会によるとこれまでに175万枚以上のチケットが売れた。五輪の熱戦を受けて関心が高まったと見られている。