石川佳純さんが、パリ南アリーナで行われた卓球女子シングルス3位決定戦を取材。日本勢としてこの種目2大会連続のメダルに挑んだのは、石川さんから左のエースを受け継いだ早田ひな。早田選手は準々決勝でその左手を負傷し、テーピーングに加え痛み止めを打っての強行出場となった。対戦相手は韓国のエース、シン・ユビン選手(世界ランク8位)で、準々決勝で平野美宇選手を撃破している。試合を観戦した石川さんは、早田選手が第1ゲームを落とした原因を「シン選手は、早田選手のバック(利き手の逆)側に球を集めている。それによってフォアハンドの強打が封じられた」と解説。2-3のリードで迎えた勝負の第6ゲームで早田選手が見事勝利し、銅メダルを獲得!3年前の東京五輪ではリザーブとしてコートの外から声援を送っていた早田選手。そこから這い上がり掴んだ初の夢舞台でメダルを手にした。試合後のインタビューで、早田選手は「結果がどうであれ、最後まで自分は後悔しないようにやることが出来た。今は金メダルを取るよりも銅メダルを取れて嬉しいです。このタイミングで神様に意地悪されてしまって、でも、それを皆さんに助けていただいてプレーが出来た結果の銅メダル。この3年間、そしてやってきたことには悔いはないです」とコメント。そして、インタビューをした石川選手と抱き合い、喜びを分かち合った。