アメリカ・トランプ大統領は「鉄鋼、アルミ製品への25%の関税を全ての国に適用する」と発表。自動車、半導体などへの関税も検討。アメリカ第一主義という旗印のもと「雇用を取り戻す」と約束し当選したトランプ大統領。鉄鋼業界は歓迎。米国鉄鋼製造業協会「トランプ大統領はアメリカの製造業と労働者のための公平な競争条件を整え雇用に対する直接的な脅威に打ち勝つ手助けをしている」。アメリカで自動車などに加工されるアルミの多くは輸入品。来月12日に発効となる今回の関税。大きな影響を受けるのは鉄鋼、アルミいずれも輸入量トップのカナダ(米国商務省)。日本は対米輸出の中で鉄鋼やアルミの割合は大きくない。最大の輸出品は自動車(財務省「貿易統計」)で、今後自動車への関税もちらつかせているトランプ大統領の動向を注視する必要がある。