日本時間今朝、アメリカに降り立った習近平国家主席。厳重な警備体制の中、習主席を乗せた車列が宿泊するホテルに向かい、国旗を持って歓迎する人々がいる一方で、講義する人らも集結。両者の殴り合いにまで発展するなど、辺りは一時騒然とした。約1年ぶりとなる米中首脳会談を明日に控え、警戒が強まるアメリカ。先週には、米中友好のシンボルとして約50年愛されたパンダがワシントンから姿を消した。中国が戦略的にパンダを貸し出すパンダ外交でアメリカにやってきたパンダ。今回中国は返還期限を前に貸し出しの延長に応じなかったと言われている。動物園は返還1ヶ月以上前からお別れイベントを開催。さらに中国大使館が体験コーナーを設置し思い出づくりに一役買う様子もあった。中国への反感を和らげる狙いがあると見られる。アメリカではパンダの返還が相次いでいて、来年には全てのパンだが中国に返される見通し。背景には、米中関係の緊張があるとの指摘もある。アメイr家は中国を「唯一の競争相手」と位置づけていて、両国の対立は激しくなっている。今年2月には中国の偵察気球がアメリカの領空に侵入。アメリカ軍がこれを撃墜し、関係が急速に悪化した。政府高官の対話が途絶えるも、6月にブリンケン国務長官を中国に派遣。その後両国が交流を重ね今回の首脳会談に繋がった。しかしアメリカでの対中感情は厳しいまま。今年2月モンタナ州の上空を飛行した中国の偵察気球が大きなニュースになったという。モンタナ州には空軍基地が有り、軍事施設の偵察を狙った可能性が指摘されている。こうした出来事をキッカケに、中国への反感が高まり、モンタナ州では中国人が農地や重要インフラ施設周辺の土地を取得することを禁止する法律が5月に成立。モンタナ州の農家は年に1回大規模な会合を開き農業に関わる政策や法律について議論を交わしている。米中の会談は日本時間明日行われる