今年は例年より早くスギ花粉が飛び始めている。寺島教授は「特に花粉症歴の長い人がリンゴやバナナなど果物を食べた際にまれにアレルギー反応を起こすことがある」と指摘。花粉に類似したタンパク質成分が存在する特定の果物や野菜などを食べた際、免疫細胞が花粉と勘違いしてしまい、花粉食物アレルギー症候群をまれに引き起こすことがあるとのこと。通常の場合は花粉を体内に取り入れた場合に体内の免疫細胞が反応してアレルギー症状を引き起こすが、果物などによる場合は果物を花粉を勘違いし花粉症のようなアレルギー反応を引き起こす”交差反応”がまれにある。スギ、ヒノキが苦手な人はトマト、リンゴ、モモ、ナシなどに注意。ブタクサ、ヨモギ、イネ科(カモガヤなど)が苦手な人はバナナ、メロン、キュウリ、トマト、アボカドなど。カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ)が苦手な人はリンゴ、モモ、ナシ、イチゴ、大豆、ピーナッツ、ニンジン、セロリなど。寺島教授は「多くは花粉症と分かって何年か経って食べ物にもアレルギー反応が出ることがあるようだが、中には食べ物の症状が先というケースもある。予め花粉症と分かっている人で何か食べ物で症状が出たことがあるケースだとどの食べ物か確認することとそれを避けつつ病院に行って相談したほうが良いのでは。いたずらに恐れる必要はないが、花粉症の人は花粉症だけじゃなくて食べ物にもこういう症状が出ることがあるということは知識として置いといても良いのでは」等と指摘。