年金だけで暮らすのは厳しいとの背景もあり、働くシニアが増加している。シニアのリアルな収入を調査。前職カメラマンで年金月10万円の70歳独身男性は学童保育の補助員で、月収は約8万円。定年までサラリーマンで働き年金月12万円の74歳男性は、現在もタクシーの運転手として働いており、月収は30万円。今回の取材で最年長の働くシニア太田巴さん87歳は、日本舞踊の先生として弟子6人に週3日指導している。月収は約9万円。年金6万円の吉川典子さん72歳は清掃業を掛け持ちし、月収は約18万円。今回の取材で多く聞かれたのが、高齢になるほど仕事が見つかりにくい為、「資格を持っていれば」の声。今中高年に人気なのが外国人に日本語を教える日本語教師の資格。資格を取得出来る学校では去年、50~60代の受講者が去年は一昨年の1.5倍に。人気の理由は80歳を超えてからも働ける上、時給4000円以上の職場もあるからだという。警備の資格を13個取った清水英男さんは、資格で優遇され月収は40万円。計27人に聞いた結果、年金受給額の平均は約12万円で、仕事での平均収入は約18万円。何歳まで働きたいかについては「健康でいる限り」が11人、「死ぬまで」が4人となった。
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