アメリカ保健福祉省のマーシー医務総監は3日、アルコール飲料のラベルにがんの発症リスクが高まるとする警告を表示するよう勧告した。米国では飲酒に関連して年間で10万人近くががんにかかり約2万人が死亡しているという。またがんの原因としてアルコール摂取がたばこと肥満に続く3番目に挙げられるとしている他、大腸がんや食道がんなど少なくとも7種類のがんを引き起こす恐れがあると指摘している。がん発症リスクの警告を明記すべきと勧告した他1日の適量に関する現行基準も見直すよう要請した。ただ警告表示の義務化には議会承認が必要であるほか業界団体の反発も予想されていて、実現するかは不透明。