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「ファイナルファンタジーII」 のテレビ露出情報

逆風の中、開発チームはドラクエとの差別化を図るためもがき続けた。それまでのRPGでは一人称視点が当たり前だったバトルシーンを、敵も味方も一緒に表示し俯瞰で見せる新しい形へ変更。主人公たちのリアクションにもこだわり、ダメージを受けた時、瀕死の状態の時などを細かく表現した。さらに後のファイナルファンタジーシリーズの象徴となる乗り物「飛空艇」も誕生。広大な世界を圧倒的なスピードで駆け抜ける飛空艇はプレイヤーを虜にした。
追い求めたオリジナリティーの最後のピースは音楽。作曲家の植松伸夫は1人で音楽制作を担当。もともとミュージシャン志望だった植松は坂口の誘いで初めてゲーム音楽の制作に挑戦することになった。同時に鳴らせるのは3音だけ。その制約の中でいかに魅力的な世界を表現するかが求められた。オープニングを飾るメインテーマは今も語り継がれる名曲となった。最後のピースがはまりファイナルファンタジーは唯一無二と言える作品となっていた。
1987年12月、「ファイナルファンタジー」が誕生。同時期に発売予定だったドラゴンクエストの新作は開発の遅れから発売が延期となった。ファイナルファンタジーの初回生産分は完売。世間の反応は予想以上だった。反響の大きさから第2作への扉が開いた。その後、6作目まで毎年のように新作を発表。シリーズを重ねるごとに人気は高まっていった。第7作目では3D化。CGを駆使した画期的なビジュアルで、世界的な成功をおさめた。ファイナルファンタジーの誕生からもうすぐ40年。携わったクリエーターたちは今も第一線で活躍を続けている。

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