2025年2月19日放送 1:26 - 2:12 NHK総合

レジェンドゲームヒストリー
〜ファイナルファンタジー〜

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(オープニング)
今回は…

今回取り上げるレジェンドゲームはロールプレイングゲームの金字塔・ファイナルファンタジー。壮大な世界観、きめ細やかなグラフィック、魅力的なキャラクターたちによる心を揺さぶるストーリーは世界中のファンを虜にしてきた。これまでの累計販売数は2億本に迫る。ファイナルファンタジーの知られざる誕生の物語を紐解いていく。

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オープニング

オープニング映像。

レジェンドゲームヒストリー ファイナルファンタジー
第1章 逆境からのスタート

ファイナルファンタジー初代ディレクター坂口博信が銀座を訪問。ファイナルファンタジーを制作していた1987年当時、会社は銀座にあった。坂口がゲーム業界に足を踏み入れたのは1983年。大学を休学しできたばかりの小さなゲーム会社に飛び込んだ。その頃、ゲーム業界では任天堂が発売したファミリーコンピュータが大ヒット。坂口たちもその波に乗ってゲームソフトを次々に開発したが目立つ結果を残すことはできなかった。ヒット作を生み出せず会社の経営は悪化。社長から檄を飛ばされ途方に暮れていた坂口だったが、1986年にドラゴンクエストが発売されRPGが広く受け入れられたことに衝撃を受けた。容量も少なくRPGには向いていないと思っていたファミコンソフトでのドラクエの成功を目の当たりにした坂口は自分が作りたかったRPGで「ドラクエを超えよう」と決意した。

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第2章 集いし仲間たち

立ち上げ当時、坂口のチームに配属されたのは若手ばかり。その中にアルバイトの新人としてゲームデザインを担当した石井浩一がいた。ファイナルファンタジーの設定や世界観などといった物語の根幹にかかわるデザインを担当する。ゲーム開発の経験がほとんどなかった石井だったが、持ち前の負けん気で坂口にアイディアを提供。元々海外の神話をもとにしたファンタジーが好きだった石井はドラクエとの差別化を図ることを前提に世界観を構築。物語の中で使われる魔法は精霊魔法にし、火、土、風、水の4つのエレメントを登場させた。初代ファイナルファンタジーの舞台は4つのエレメントの調和が崩れた世界。プレイヤーは4人の光の戦士をあやつり、クリスタルの力を取り戻す冒険の旅に出る。石井は自由に発想をめぐらせゲームのアイディアを次々に発案したが実現の難しさに直面。1980年代当時、ゲームの開発には今では考えられないほど厳しい制約があった。開発当時ゲームのデータ容量に使えたのはわずか250KB。限られた容量の中で面白いゲームを作ることが求められた。

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ファイナルファンタジー

ファイナルファンタジー第1作目のメインプログラマーナーシ・ジベリはファンの間で伝説視されている人物。1980年代、すでにアメリカでゲーム開発の実績を持っていたナーシだったが83年、粗悪ゲームの過剰生産により北米ビデオゲーム市場が崩壊。その影響で自分の会社をたたみ、新たな活躍の場を求めているところに坂口の会社の社長が誘いをかけた。アメリカでは主にアクションゲームの開発をしていたナーシはファイナルファンタジーで初めてRPGの開発に参入。坂口たちの発想をアメリカで培った技術を活かし即座に体現してみせることがやりがいだったという。

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坂口たちの次なる課題はゲームの顔となるビジュアルイメージだった。目標にするドラゴンクエストは人気漫画家の鳥山明が担当。おそろしくも愛嬌のあるモンスターは子供たちの心を鷲掴みにしていた。ゲームデザインを担当した石井とディレクターの坂口はアーティストの天野喜孝のイラストがイメージに合致すると考えた。元々アニメーターだった天野は当時独立したばかり。その独創的な画風が注目を集めていた。周囲の反対にあったが、坂口らの熱意に動かされ、依頼を承諾。幻想的な天野の絵をどうゲームの世界に落とし込むのか。ピクセルアートを担当したのは当時入社2年目の渋谷員子。渋谷は限られたデータ容量の中で意図的な省略によって本質を残すという方法をとった。また、天野に依頼していないモンスターは自分でデザインを担当。天野の画風を真似、研究することでピクセルアートへの落とし込みもスムーズになっていったという。開発が終盤を迎えていたある日、ドラクエの最新作が同日に発売となることが判明した。

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第3章 そして探求の旅は はじまった…

逆風の中、開発チームはドラクエとの差別化を図るためもがき続けた。それまでのRPGでは一人称視点が当たり前だったバトルシーンを、敵も味方も一緒に表示し俯瞰で見せる新しい形へ変更。主人公たちのリアクションにもこだわり、ダメージを受けた時、瀕死の状態の時などを細かく表現した。さらに後のファイナルファンタジーシリーズの象徴となる乗り物「飛空艇」も誕生。広大な世界を圧倒的なスピードで駆け抜ける飛空艇はプレイヤーを虜にした。

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追い求めたオリジナリティーの最後のピースは音楽。作曲家の植松伸夫は1人で音楽制作を担当。もともとミュージシャン志望だった植松は坂口の誘いで初めてゲーム音楽の制作に挑戦することになった。同時に鳴らせるのは3音だけ。その制約の中でいかに魅力的な世界を表現するかが求められた。オープニングを飾るメインテーマは今も語り継がれる名曲となった。最後のピースがはまりファイナルファンタジーは唯一無二と言える作品となっていた。

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ファイナルファンタジー

1987年12月、「ファイナルファンタジー」が誕生。同時期に発売予定だったドラゴンクエストの新作は開発の遅れから発売が延期となった。ファイナルファンタジーの初回生産分は完売。世間の反応は予想以上だった。反響の大きさから第2作への扉が開いた。その後、6作目まで毎年のように新作を発表。シリーズを重ねるごとに人気は高まっていった。第7作目では3D化。CGを駆使した画期的なビジュアルで、世界的な成功をおさめた。ファイナルファンタジーの誕生からもうすぐ40年。携わったクリエーターたちは今も第一線で活躍を続けている。

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(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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