来月開催されるフジテレビの株主総会について田中泰臣記者の解説。フジの親会社が16日に人事案を決定したが、大株主の投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが独自提案した候補者は入れないことを決めた。これにより会社側とダルトン側の候補が来月の株主総会に諮られることとなった。取締役の選任には株主の過半数の賛成が必要で、採決は候補者ごとに行う。定員は18人。ダルトンのジェイミー・ローゼンワルド最高投資責任者は23日に賛同する株主を集める「プロキシーファイト」を始める考えを示している。プロキシーファイトとは会社の重要事項をめぐって経営陣と反対する株主がそれぞれの提案への賛同を呼びかけること。ただ、100株で1票の扱いになるため、大株主を抱え込んだ方が有利ではあるが。大株主の賛同を得ても過半数が取れるとは限らない。自分たちの主張を広く浸透させられるかどうかがカギになる。フジテレビとしては一連の対応が株主にどこまで認められるか、ダルトン側は他の株主にどうアピールしていくかが注目される。