小泉農水相は備蓄米流通に期待感を示した。きのうコンビニ各社で古古古米の販売がスタート。ファミリーマートでは東京・大阪の一部店舗で1kg388円で販売し完売。次回入荷は今月中旬頃の見通しで順次全国で販売する予定。ローソンでは東京・大阪の一部店舗でも1kg389円と2kg756円で販売。次回は今月14日~沖縄を除く全国約1万3800店舗で2kgの備蓄米を販売予定。セブンイレブンも今月17日~東京・大阪・四国の一部店舗で2kg775円の無洗米を販売、順次全国に拡大するとしている。2021年産の古古古米は、きのうまでに101社との随意契約が完了。精米能力を有する小売店が51社、コンビニ3社を含むスーパーなど中小の小売業者が50社。ある業者からは「受け渡しがいつになるか分からない。販売の見通しが立たない」と懸念の声も聞かれた。備蓄米の輸送は国が負担するが、降ろすための車両や各店舗への運搬などは事業者負担となる。農水省は備蓄米を含むブレンド米などの店頭価格を発表。最高値は静岡・三重の4280円、最安値は北海道の3215円。小泉農水相はきのう「米の流通は極めて複雑怪奇、ブラックボックスがある」と発言し、コメの流通状況を可視化する考えを示した。