東京都千代田区・神保町に外国人に人気の昭和レトロ喫茶「さぼうる」がある。外国人客のお目当ては定番のメロンやブルーハワイに加えイチゴ、レモン、オレンジ、ブドウ、カルピス、七色の「クリームソーダ」。もう一つは、日本生まれの洋食「ナポリタン」。具だくさんでボリューミーな一品。4代目マスターの伊藤雅史さん(40)は20年前、このナポリタンに魅了された一人。大学生のときにアルバイトで入ったという。しかしキッチンに配属されず、ホールからのスタートだった。そして現在に至り、ナポリタンは今も作れないままだという。もう1つの看板メニューが「ポークしょうが焼き」。ポルトガルにも「ビファーナ」という似た料理があるという。いま外国人観光客に昭和レトロな喫茶店が愛されているのはSNSがきっかけ。中には芥川賞作家・村田沙耶香さんのインタビューを見て来たという人も。さぼうるは遠藤周作さんや逢坂剛さんなど数々の小説家らが度々訪れた名店なのだという。