日本ではまだ無名だったフジコさんのラ・カンパネラを目の当たりにした村上氏。音楽評論家・伊熊よし子さんも「繊細であり弱音も美しい。彼女の音楽は何かすごく泣けてくる」と評価する。帰国の2年後、再び調律に訪れた村上氏。ピアノの弦を叩くハンマーがすり減っていたことを振り返り「わずか2年間でそんなに弾いちゃう人なんて初めて見た。後にも先にもフジコさんのピアノでしか見たことがない」と明かした。漁師の徳永さんもフジコさんのピアノと出会い人生が一変したと語る。その後、徳永さんはフジコさんの前座として招待されラ・カンパネラを披露している。