40年以上取締役を務めてきた日枝久氏は、フジテレビとフジ・メディア・HDの取締役相談役を退任し、フジサンケイグループの代表も辞任する。関係者によると、取締役会では日枝氏の退任について議論などはなく、淡々と議事が進んだという。また、両社は取締役の数を大幅に削減し、女性取締役の増加や平均年齢の引き下げも行った。親会社の金光修社長は会見で、“退任後も日枝氏の影響力が残るのではないか”との問いに、「もし(影響力が残る)懸念があるなら、こういう形で人事はできなかった。だからそれが(影響力がない)証しだと思う」を答え、明確に否定した。一方、フジテレビの清水社長は、4月以降のCM契約継続について「およそ7割弱のスポンサーが判断を保留している」と明らかにした。フジテレビの信頼回復に向けた次の焦点は、一連の問題に対する第三者委員会の調査報告で、31日に公表される見通し。フジテレビは報告の公表後に会見し、対応などを説明することにしている。