パリ五輪開幕まで、あと3か月となった。“五輪発祥の地”ギリシャでは先週、聖火の採火式が行われ、リレーもスタートした。来月には開催地のフランスに聖火が到着する。これまでZIP!では様々なアスリートを紹介してきたが、きょう注目するのはメイク。水中で音楽に合わせ華麗な演技を披露するアーティスティックスイミングの日本代表“マーメイドジャパン”は、リオ五輪以来2大会ぶりのメダル獲得を目指している。技の完成度や演技構成に加え、芸術性や表現力も求められるアーティスティックスイミング。選手たちの顔を美しく輝かせているメイクは、とっても重要。今月に行われたメイク講習会では、素材はもちろん、水に強い化粧品を使用して激しく動いても崩れないメイクをしていく。しかし、五輪ではメイクの担当者は会場に入ることができないので、選手自らがメイクを行っている。選手の顔立ちはそれぞれ違うが、水中の動きと同様、全員が同じメイクになることが大事だという。これまでは「雷」や「祭り」をテーマにしてきた。今回、“アクロバティックルーティン”いわゆる団体チームのテーマは「Alligator(ワニ)」で、メイクは“強い目力”を表現する長いアイライン、そして“恐ろしさ”イメージさせる5色のグラデーションが特徴。さらに、種目によって音楽や振り付けが違うため、それに合わせたメイクを覚える必要がある。比嘉もえ選手は「もっともっと練習して、本番ではかっこいいメイクで、かっこいい演技をできるように頑張りたい」と語った。