- 出演者
- 望月麻美 池間昌人 マイケル・マカティア
オープニング映像が流れ、出演者が挨拶した。
トランプ大統領による相互関税の発表から1日。ニューヨークの状況についてマイケルさんは「良くない」などと話した。
想定を超える大規模な関税措置の発表を受けて、3日のニューヨーク株式市場ではダウ平均株価の終値が1600ドル以上の下落となり、新型コロナウイルスの感染が拡大していた2020年6月以来の下落幅となった。アメリカの景気や世界経済への影響が懸念される中、トランプ大統領はいずれ株価は上昇していくとの認識を示した。S&Pやナスダックもそれぞれ下落。最も大きく下げた銘柄には自動車メーカーも含まれ、フォード・テスラ・ゼネラルモーターズなどアメリカの企業も含まれる。アメリカで3番目に大きい自動車メーカーでジープ・クライスラー・ラムを傘下に持つステランティスは、インディアナ州とミシガン州の労働者900人を一時解雇する。輸入車への25%の追加関税を受け、カナダとメキシコの工場では生産を一時停止する。他のアメリカ企業の株価も軒並み下げている。ナイキの靴は約半分がベトナムで生産されているため14.4%の下げ。アップルは9.25%の下げ。家具小売大手のレストレーション・ハードウェアの株価は相互関税の発表を受けて40%の大幅下落となった。株価急落の最中、トランプ氏はホワイトハウスを出る際に「非常に上手くいっている」などと述べ、方針転換しない考えを示した。
トランプ大統領の相互関税の発表を受け、世界で衝撃が続いている。世界からは今後への不安に加え、関税措置への懸念が噴出している。相互関税の税率は、国や地域によっては予想を遥かに上回る数字となった。USTRは税率を算出した計算式を紹介。BBCはこの計算式について、アメリカから見てそれぞれの国・地域に対する貿易赤字額を輸入額で割り、100倍してパーセンテージにした後に2で割るという単純なものだとしている。本来相互関税は相手がかけている関税率と非関税障壁に基づいて算出されるものだが、今回のトランプ関税はアメリカの貿易赤字を解消しようとするものでしかないと指摘されている。またトランプ氏は演説の中で自身の関税観について「アメリカは1789年から1913年まで関税に支えられて最も豊かだった」などと話した。しかし現代はグローバル化しており、世界は相互利益や信頼に基づいて自由貿易のルールを敷き、アメリカも世界一の経済大国の地位を築いた。トランプ関税はこの流れと逆行しており、グローバリゼーションに幕を下ろすとも言われている。
トランプ関税において税率を34%とされた中国は、国際的な貿易ルール違反だとして対抗措置を取る考えを示し強く非難した。その上で「関税引き上げはアメリカの問題を解決できない。貿易戦争に勝者はなく、保護主義に出口はない」と主張し、アメリカに対して直ちに関税措置を取り止め貿易パートナーと平等な対話で問題解決に努めるよう求めた。中国商務省の報道官は「中国側の米中通商交渉の担当者がアメリカの通商代表とオンラインで会談を行った。中米間の意思疎通は保たれている」との認識を示した。
トランプ政権の相互関税を巡っては、米中貿易摩擦を受けて企業が移転してきた東南アジアだが、ベトナムでは税率が46%となるなどしている。カンボジアは50%近い税率の一方シンガポールは10%となっている。ベトナムのチン首相はタスクフォースを設置するとした一方で、経済成長目標は8%に据え置くとしている。タイは36%の相互関税が発表されたがペートンタン首相は心配しないようにと呼びかけている。機会など輸出の18%を占める中、話し合いの機会を持ちたいとしてる。フィリピンは周辺よりも税率が低く迅速に行動して機を活かすことに力を入れるとしている。マレーシアは報復関税を否定した貿易関係を維持していくとしている。
EUのフォンデアライエン委員長は対抗措置を取ると強調する一方で交渉による解決を模索していくとしている。EUは今月中旬に最初の報復措置を発表し、交渉がまとまらなければ今月末に追加の措置を取る方針でIT大手への課税を検討している。EUによればトランプ氏の関税政策により域内の企業は800億ユーロの関税がさらに掛けられる可能性がある。影響を最も被るのはドイツで自動車や機械など輸出総額が1510億ユーロとなる中で衝撃が広がっている。イタリアは670億ユーロ、フランスは470億ユーロとなっている。EUは最初の報復措置を発表し、合意が得られなければ4月末にもさらなる報復措置を取る方針。メタやアップルなどIT企業へのさらなる課税だけでなくこれまでにない手段も検討されている。ショルツ首相は利益を守るとしているが、トランプ大統領と近いとされるイタリア・メローニ首相は時期を待つべきとしている。
日本時間の昨夜からNATO外相会合が行われている。トランプ大統領が国防費の割合をGDPの5%まで引き上げることを主張する中で対応が協議されているが、ヨーロッパは軍事面ではアメリカに逆らえないとの声も聞かれているという。ルビオ国務長官は反感を持っているとすれば責任を果たさない加盟国だけと言及し、予算増額を迫った。ルッテ事務総長はヨーロッパの多くの国が最大規模の国防費増額をはかる決定を行ってきたことは素晴らしいことと言及。アメリカはすべての加盟国に対しGDPの5%まで引き上げることを主張しているが、スペインやイタリアは2%さえ達成できておらず、アメリカの要求に従わざるを得ない立場となっている。
ロシア直接投資基金・ドミトリエフ総裁はワシントンを訪れてトランプ大統領側近のウィトコフ氏と会談したという。プーチン大統領の指示を受けて向かっていて、SNSにはバイデン政権時代に閉ざされたロシアとアメリカの対話を再開させることは簡単ではないが率直な意見交換を重ねることで前身は可能と言及。また、両国の接近を望まない勢力はロシアの立場を歪曲することで対話を妨害しようとしていると批判。米メディアはドミトリエフ氏の訪問がトランプ氏の相互関税発表と重なったことを指摘し、米政府がドミトリエフ氏に課していた制裁が7日間限定で解除されたと伝えている。ロシアで6月に開かれる国際経済フォーラムについて一部米企業は参加に前向きな姿勢を示し、経済関係改善の兆しも見えている。
アメリカではきのうは「解放の日」。ニューヨーカーの関税措置への受け止めを紹介。日本人も知っているようなアメリカ企業でも、株の値が20%以上落ちた企業もあるという。高齢者たちは大事な年金を大統領にリップオフされたと感じている人も多いという。
2ヶ月前にアメリカ・ニューヨークのブルックリンにオープンしたばかりのバー。この店で出すカクテルは全てノンアルコールだという。アルコールを一切出さない、新しいスタイルで人気のバー。カクテル以外にも地ビールや世界各国のワインもノンアルコールだという。20種類ほどあるカクテルは全てオリジナル。一番人気はワイルドアースサワー。スコットランド産のノンアルコール蒸留酒にハーブティーや柿のジュースをブレンドし、イエローチリペッパーでアクセントを付け、仕上げにシトラスのバブルを乗せたもの。エヴァン・クラークさんとコールトン・ヴェントさんがこのバーを立ち上げた。長年の友達で昼間は二人ともソフトエンジニアとして働いている。コールトンさんは健康上の理由でアルコールをやめたという。バーでノンカクテルを飲むようになったが、味もバラエティーもいまいち。もともとお酒を飲まないエヴァンさんと様々なノンアルコールカクテルを作り始めたのがバーを出すきっかけになったという。2人は「みんながバーに行くのは社交のため?友達と時間を過ごすため?そこになぜアルコールが必要なんだろう?と考えた。さまざまな理由で飲まない人たちが集まれる社交の場を提供したいと思った。ありのままの自分でいることに安らぎを感じる人が増えているので、あえて自分をさらけ出す必要がなくなったのかも知れない」と語った。マイケルさんのコーナーは今年度は2週間に1度の放送。
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中国・北京の中心部にある玉淵潭公園を紹介。ソメイヨシノなど約3000本の桜が咲き誇っている。この季節は1日約15万人が訪れるという。1972年の日中国交正常化を記念して日本から送られたオオヤマザクラはことしも元気に花を咲かせた。そして、こうした桜を背景にコスプレを楽しむ若者が増えているという。来週は新メンバーの横川キャスターと川口キャスターが伝える。
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