トランプ大統領の相互関税の発表を受け、世界で衝撃が続いている。世界からは今後への不安に加え、関税措置への懸念が噴出している。相互関税の税率は、国や地域によっては予想を遥かに上回る数字となった。USTRは税率を算出した計算式を紹介。BBCはこの計算式について、アメリカから見てそれぞれの国・地域に対する貿易赤字額を輸入額で割り、100倍してパーセンテージにした後に2で割るという単純なものだとしている。本来相互関税は相手がかけている関税率と非関税障壁に基づいて算出されるものだが、今回のトランプ関税はアメリカの貿易赤字を解消しようとするものでしかないと指摘されている。またトランプ氏は演説の中で自身の関税観について「アメリカは1789年から1913年まで関税に支えられて最も豊かだった」などと話した。しかし現代はグローバル化しており、世界は相互利益や信頼に基づいて自由貿易のルールを敷き、アメリカも世界一の経済大国の地位を築いた。トランプ関税はこの流れと逆行しており、グローバリゼーションに幕を下ろすとも言われている。