カンボジアについて。油井キャスターは「カンボジアのように民主主義から権威主義に近づいている国は世界的に増えているという。選挙権威主義、選挙独裁という言葉がある。選挙は実施されているものの野党やメディアが弾圧され、集会や言論の自由などが不十分な体制に使われる言葉。スウェーデンにある民主主義に関する調査機関は毎年世界の国々を自由民主主義や選挙権威主義など4つの体制に分類して報告しているが今月の報告書によるとこの選挙権威主義に当てはまる国はカンボジアの他にロシア、イラン、エジプトなど56か国あるという。いま世界は民主主義よりも権威主義の国々のほうが多く民主主義は後退しているといわれるここから読み取れるのは選挙など民主主義に欠かせないシステムが仮に整っていたとしてもそれを運用する政治家、そして有権者次第で権威主義に変わる可能性があるという点で民主主義の脆弱性を忘れてはいけない」など伝えた。