トランプ政権発足から1週間あまり。次々と大きな変化が起きているが、ホワイトハウスの建物で行われる報道官会見にも変化が起きた。報道陣ですし詰めになった記者会見室に登場したのはトランプ政権の報道官、27歳のレビット氏。初めての会見は「この会見室をニューメディアにも開放する。独立ジャーナリスト、ポッドキャスター、インフルエンサー、クリエーターたちもホワイトハウスの取材に歓迎する」という表明から始まった。これまでは最前列に座るテレビなど既存メディアの記者が最初に質問するのが通例だったが、トランプ政権では後回しとなり、インターネットメディアが次々と質問の権利を得た。フルネームで指名されたのは保守系のストリーミングメディア「Real America’s Voice」のブライアン・グレン氏。トランプ氏もお気に入りのリポーターで、先週の会見でグレン氏は、不法移民の受け入れを拒んだ南米コロンビアの大統領が、トランプ大統領に報復関税を突きつけられ、一転、受け入れを表明したことについて質問した。トランプ流のメディア戦略は今後、世論をどう変えていくのか。